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眼科研修レポート

【担当】合田 衣里奈

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本日は1.5ヵ月間の眼科で研修させて頂いた事を報告させていただきます。

眼科での研修初日、挨拶もそこそこに早速教授のオペの第1助手にさせて頂きました。勿論ちゃんと後ろに先生がいてくださり、滞りなく手術は進んでいきました。結局私は顕微鏡下で3Dで見える眼球にみとれてしまい、「角膜が乾いてるよー」と教授が仰る度にあわてて生食をふきかけるので精一杯でした。顕微鏡で見る眼球は、学生の頃に術野の外でテレビに映される手術の映像とは全然違います。浮き出して見えます。本当に凄いんです。まだ顕微鏡を直接見たことの無い人は、是非体験して頂きたいです。非常に薄い網膜前膜がツルっと取れた時は最高に幸せでした。勿論私は助手で、先生が膜を取ったんですけどね。1.5ヵ月の短い研修期間でしたが、先生方の優しい指導の元で、白内障と硝子体の複雑ではない手術はほぼ一人で第1助手が出来るようになり、とても楽しかったです。

外来では、初診の問診をさせていただいたり、入院予定の患者さんの検査をさせていただいたりと、こんなピヨピヨの研修医の私でもちょっと活躍できた感じがして嬉しかったです。外来で本当に忙しいなか、先生方やORTの先生方そして看護師さんが、困っている私を何度も優しく助けて下さりました。本当に感謝してしております。実際に自分の目も検査してみて、眼軸が長いことに落ち込んだり、乱視が結構あることに落ち込んだりしましたが、検査結果の読み方、大体の基準値、検査の仕方等を覚えることができました。

10月22日~10月25日の名古屋での臨床眼科学会にも、全て参加させていただきました。とても広い会場で、自分の興味のある講座を選択し受講しました。ちゃんと早起きしてモーニングセミナーから出席すると、朝御飯、昼御飯、晩御飯全てご馳走になれます。私は毎日スムージーを頂戴して、3日目にはフルーツ大福も頂いて幸せでした。勿論しっかり講義を受けて勉強しました。講義の内容が眼科学の最先端で私が受けてもさっぱり分からないレベルなのではと心配したのですが、意外と研修医にも分かるように基礎から教えてくださる講義も多く、興味深く受講できましたし、来年すぐに使えそうと思う知識も沢山学ぶことができました。又、眼科学領域でも再生医療が進歩してきており今後の眼科学はまだまだ発展することを感じました。

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あっという間に眼科での研修が終わってしまいました。最初は暗号の様に思っていた眼科の英語だらけのカルテも、研修の最後には自分も少しだけ英語で書けるようになりました。すぐそこにある眼底が全然見えなくて、とてももどかしく感じていた倒像鏡も研修の最後の方は少しずつ見えるようになってきました。私がスムーズに眼底が見えないばっかりに、まぶしい思いをしながらも診察させてくださった患者さんにも大変感謝しています。
とても優しく、面倒見のいい素敵な先生方ばかりでとても幸せな研修でした。初めての事も多かった上に、方向音痴というオプション付きの私でご迷惑を沢山おかけしましたが、自分の成長が実感でき、毎日充実した日々を送ることができました。本当にお世話になりました。