4月6日にリーガホテルゼスト高松にて、第90回香川大学眼科研究会が行われました。
1.「改めて考える『流涙』、『充血』の診断治療」
高知大学医学部眼科教室 講師 角 環先生
流涙や充血と言えば日常診療において頻繁に遭遇する所見ですが、特に私たちにとって身近でタイムリーな花粉症に対する点眼薬についてのお話が印象的でした。
オキュラーサーフェスの疾患は診察で診断がつくことが多く、視能訓練士は直接関わることが少ないですが、この機会に“アレルギーマーチ” (アレルギーになりやすい子どもが成長するにつれていろいろなアレルギーに順番になっていく様子)という新しい言葉なども耳にすることができ、興味深かったです。
2.「角膜疾患 初期対応マニュアルpart2」
白井病院 院長 宇野 俊彦先生
“チコちゃんに叱られる”という普段当たり前に思っていたものの中で改めて聞かれると説明できないものに焦点を絞った番組を最初に取り上げ、オートケラトメーターやスペキュラマイクロスコープの仕組みを分かりやすくご講演頂きました。
特に翼状片の症例では、レフケラ測定時に翼状片の大きさを見て、レフケラの値をそのまま矯正しないように注意し、チコちゃんに「ボーっと検査してんじゃねーよ!」と叱られないようにしたいと思いました。
3.「硝子体手術アップデート」
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 眼科・視覚科学 教授 北岡 隆先生
北岡先生のご講演では硝子体手術の映像を多く拝見することができ、硝子体手術中角膜浮腫により眼底が見えにくい場合は角膜上皮を剥がしている映像には驚きました。
軍艦島など長崎の魅力もたくさん紹介していただき、一度行ってみたい気持ちにかられました。
3名のご高名な先生方のご講演の後にはいつものように情報交換会が行われ、今年4月から准教授にご昇進されました白神千恵子先生に鈴間教授から花束を贈呈していただき、乾杯の音頭をとって頂きました。
准教授に昇進されましても、千恵子先生は千恵子先生のままであり、先生がご挨拶されると会場が一気に和やかなムードに包まれました。
あたたかいムードのままウニ軍艦や柔らかいステーキなどたくさんのごちそうを美味しくいただきました。