
緑内障連絡カード
緑内障とは
主に眼圧が高いことによって眼底にある網膜、視神経が弱っていく進行性の病気です。緑内障になると、視野が欠損し、進行すると視力の低下を生じます。一旦失われた視力は回復しません。
眼圧の上昇は、角膜の周囲にある隅角からの房水(目の中の水)の流出が十分にできなくなることで生じます。
日本人における正常眼圧は約10~20(mmHg)ですが個人差が大きいため、それぞれの人における適正な眼圧(健常眼圧)は別に設定が必要です。
緑内障の分類
発症原因から以下の3つに分けられます。
原発緑内障:他に原因がなく、緑内障のみが生じる。
続発緑内障:他の病気(目、全身)や薬剤により二次的に生じる。
小児緑内障:隅角の先天的な異常に伴って生じる。
①原発緑内障
隅角の形態から開放隅角と閉塞隅角に分けられます。
開放隅角
閉塞隅角
「原発開放隅角緑内障」は、主に加齢に伴い隅角からの房水流出の機能が低下して30~40歳以降に発症し、徐々に進行する慢性の緑内障です。また、眼圧が正常範囲で生じるタイプを「正常眼圧緑内障」といいます。「原発閉塞隅角緑内障」は、水晶体前方偏位、虹彩の前湾などにより隅角が狭くなり房水の流出が阻害されることにより、眼圧が上昇します。このタイプでは、慢性のものと眼痛、頭痛、吐気を伴う「急性緑内障発作」があります。
②続発緑内障
他の眼疾患、全身疾患あるいは薬物使用が原因となって眼圧上昇が生じる緑内障で、眼圧下降治療とともに原疾患に対する治療が必要となります。
③小児緑内障
発症時期が乳幼児期で角膜径増大を伴う「原発先天緑内障」と、程度が軽いため発症時期が学童期以降の「若年開放隅角緑内障」に分類されます。
緑内障連絡カードについて
眼に対して散瞳作用がある内服薬などは急性緑内障発作を誘発する可能性があるため、緑内障患者に投与してはいけないものがあります。そのため、内科等の医療機関や調剤薬局での問診で緑内障であることが判明すると、薬剤を処方してもらえない可能性があります。
実際、急性緑内障発作の可能性がある原発閉塞隅角緑内障は全緑内障の12%にしか過ぎず、大多数の緑内障患者では処方可能です。しかし、現時点では患者さん自身が緑内障の病型を認識できないため、必要な薬剤を処方してもらえなかったという事例が散見されています。
それに対して、服用してはいけない薬があるかどうかを記した「緑内障連絡カード」を配布し、主治医や調剤薬局で提示していただくことで皆様に不利益が出ないことをめざした活動を施行しています。
<投薬に制限がある方>
(表)
(裏)
<投薬に制限がない方>
(表)
(裏)
投薬制限がある薬物
※下記のうち、全ての薬が該当するわけではありません。
かぜ薬、咳止め、アレルギー薬、喘息薬、頻尿に対する薬、睡眠薬、安定剤、てんかん薬、向精神薬、パーキンソン病薬、不整脈薬、狭心症薬など
その他:全身麻酔、胃内視鏡検査時など
