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初期研修を眼科で

【担当】井原あゆ美

1699-1

私は、初期研修1年目の最後1ヶ月半の間をこちらの眼科で研修させて頂きました。

初日は外来での勤務でした。眼科外来の側を通る度に、待合には人がいつも沢山。中はいったいどうなっているのかと気になって仕方なかったあの場所です。
中に入って見た光景は想像以上でした。医師はもちろんのこと視能訓練士の先生方、看護師の方、その他様々な方々が連携して、どんどん検査が進んでいき、診察を済ませ、患者さんが満足して帰っていくのです。この中で、私はやっていけるのかと最初は不安だらけでした。けれど皆さん忙しいながらも、それぞれ声をかけてくださって、いろいろなことを優しく詳しく教えてくださるので、困ることはありませんでした。この場を借りてお礼を。皆様、本当にありがとうございました。

期間を半分に分けてそれぞれ緑内障、硝子体の指導医の先生の下で勉強させて頂いたので様々な疾患を診させて頂くことも出来ました。本来は学生さん向けなのですが、オリジナルの実習テキストもいただいて、iPadも貸していただけました。iPadを使用するなんて画期的だと感動したのを覚えています。iPadには実習のテキスト、手術テキスト、解説付きの眼科手術ビデオ等が入っていたので、予習・復習にも役立ちました。

また、月に1度豚の眼を使ってラボで実習が出来ます。手術で使っているものと同じ道具で行っているので、手術の助手に入った際のシミュレーションにもなりました。手術の際、顕微鏡下で操作する戸惑いもあったのですが、実際に手を動かして、練習できる環境があったことに感謝しています。手術の助手として横で見ているだけでは、あの完成された滞りのない手術がいかに難しかったか分からなかったと思います。

気づけば眼科での研修も終わりを迎えようとしています。先生方や周囲の方々のサポートも厚く、おかげさまで知識も増え、出来ることも増えたように思います。こちらで研修させて頂き本当によかったと感じています。ありがとうございました。