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2ヶ月間の眼科初期研修を終えて

【担当】野田裕介

初期研修医の野田と申します。4月から5月の2ヶ月間眼科で研修させていただきました。
学生時代は、高学年になるまで眼科でどのような治療や手術が行われているか全然知りませんでした。しかし、臨床実習で眼科を回った際に、様々な手術を見学させていただき、またレーザーを模型に対して実際打ってみる練習や、顕微鏡下での縫合練習などを体験させていただき、思っていた以上に手を動かす場面の多い眼科の魅力を感じるようになりました。 
研修医となってローテートした2ヶ月間では、様々な検査や手術に携わらせていただきました。手術では、コロナウイルス感染症の影響で件数は多くはなかったものの、白内障手術では第一助手として参加させていただく機会にも恵まれ、実際に手術用顕微鏡を覗きながら手を動かすことができる貴重な体験となりました。さらに、多くの検査を見学させていただきました。特に網膜の血管を実際に覗く眼底検査は、人体の中でも唯一、血管をこの目で見ることのできる検査であり、眼科の奥深さを体感することができました。倒像鏡での眼底観察では、初めはさっぱりでしたが、一から丁寧にご指導いただきまして2ヶ月間の終わりには少しは瞳孔を開いていない眼でも眼底を観察できるようになり、成長を感じることができました。
また、眼科は内科と外科どちらに魅力を感じている人にも向いている診療科だなと思いました。外来診察や検査を通して診断を進める面白さも、外科的な根治的治療を自らの手で行う喜びも、共に味わうことができるため、大変やりがいのある診療科だと実感しました。
2ヶ月間という期間はあっという間でした。右も左も分からないところからスタートし、コロナウイルスの影響でよりお忙しい時期の中にもかかわらず、優しく教育熱心な先生方や、視能訓練士の先生方、看護師さん達に恵まれ、とても充実した研修を送ることができました。本当にありがとうございました。