“世界緑内障週間”をご存じでしょうか。
世界緑内障週間は2008年から世界一斉に行われている緑内障啓発のための国際的イベントです。毎年3月上旬の1週間を世界緑内障週間(World Glaucoma Week)と定めており、本年は3月10日～16日の間、世界緑内障週間にあわせてライトアップinグリーン運動が行われました。
国内外約1500施設が参加し、いたるところ（公共施設や病院など）がライトアップされ、緑内障を啓発する１週間となりました。
香川県内ではシンボルタワーや丸亀城が、美しくグリーンにライトアップされており幻想的でした。
当院でも、医局周辺に沢山のグリーンの装飾を施しました（敏腕秘書さん達による！）。
私もこっそり、いつもと違うグリーンのメイクをしていましたが、アピール足りてなかったと反省(笑)。

さてさて、シンボルタワーが緑色だとお気づきの方がいたとしても、これが緑内障の啓発だとご存じの方は…あまり多いとは言えないでしょう。
最近はようやくテレビやラジオのＣＭで緑内障の啓発が行われるようになりました。
地元のラジオでも、香川県が誇る緑内障の名医Ｂ先生がわかりやすく解説してくださっておりましたが、いまだに緑内障という病気は非常にわかりにくく、白内障と混同されている方も多いと感じております。手術で改善が期待できる白内障と異なり、緑内障は根本的に治る病気ではありません。
自覚症状が出にくく、気が付けば大部分の視野が失われている怖い病気です。
罹患率は40歳以上の20人に１人というデータもあります。
早期発見早期治療が、患者様の目を守ることにつながります。
私たち眼科医は、早期発見はもちろん、患者様が病気を理解し、視機能維持を目標に一緒に治療に向き合っていけるように努めてまいります。

年齢とともにリスクがあがります。また家族歴や近視などもリスクファクターです。
ぜひ、検診をうけるようにしてくださいね。