4月23日にホテルクレメント高松で第83回香川大学眼科研究会が行われました。
今回は3名の先生方の貴重なご講演を拝聴することができました。
特別講演1 『緑内障診療の病診連携を考える』
金沢大学附属病院 眼科 病院臨床教授 東出 朋巳 先生
緑内障の患者様を大学病院や関連病院に紹介する際に必要なデータや、症例ごとの鑑別方法などをお話してくださいました。視能訓練士である私からすると、視野検査で先生方がどこに着目点を置いているのかをより深く知ることができ、勉強になりました。
特別講演2 『ヒトiPS細胞を用いた新しい視神経疾患の研究』
国立成育医療研究センター 眼科・視覚科学研究室 室長 東 範行 先生
ES細胞やiPS細胞などの多能性幹細胞の研究について、最先端の内容をお話しくださいました。中でも私が1番驚いたことは、講演中の映像にあったヒトiPS細胞で作り出された視神経細胞から軸索がぐんぐんと伸びていたことです。東先生は今後新しい治療薬を開発できるかもしれないとおっしゃっていたため、今から非常に楽しみです。
特別講演3 『「感染性角膜炎診療ガイドライン」はいかに改訂されたか』
鳥取大学医学部 視覚病態学 教授 井上 幸次 先生
診療ガイドライン改訂の内容と合わせて、コンタクトレンズ関連角膜感染症やサイトメガロウイルス角膜内皮炎などの最新トピックスについても写真や図で分かりやすく説明してくださりました。井上先生ご自身で作られた眼科に関する替え和歌もいくつか披露してくださり、会場が和やかなムードに包まれました。
様々な分野での知識を深めることができ、大変勉強になりました。