10月25日と26日に第66回日本視能矯正学会が岡山県で開催され、参加してきました。
会場は岡山芸術創造劇場ハレノワで行われました。2023年9月にグランドオープンした新しく綺麗な会場でした。
今年の日本視能矯正学会は、開催地が近いこともあり香川大学の視能訓練士全員が現地参加しました。香川大学からは真鍋さんがポスター発表をしました。
一般口演は、視能、視力、視野、斜視、眼内レンズ、視能訓練、屈折、ロービジョンと多岐に渡っていました。
特に心に残ったのは、佐藤美保先生の特別講演でした。「斜視診療における視能訓練士の役割」というテーマで、斜視の歴史、視能訓練士の始まりを述べた後、世界における視能訓練士の現状では、日本の視能訓練士はアメリカやオーストラリアに比べて数が多いものの、日本の眼科医1人当たりの視能訓練士は0.74人であり、現在の多様な業務内容を考慮すると視能訓練士の数は依然として不足している状態にあると述べられていました。この20年間で斜視患者の様相は変化しており、かつて斜視は子供の疾患というイメージが強かったが、斜視手術に占める高齢者の割合が増加し、現代では成人の疾患としての側面が強まっているとのことでした。斜視診療の未来はAIの進歩、遠隔診療の普及によって大きく変わっていき、視能訓練士に求められる役割は、社会の変化や医療の技術の進歩に伴って高度で多岐にわたるようになっていくため、専門知識を深化して、患者や他職種との連携を強め、新しい技術へ適応していくことが重要であると述べられていました。時代によって視能訓練士の仕事の内容が変化していっていることが分かり、今後も勉強していくことの大切さを学ぶことができました。
ランチョンセミナーで配られたお弁当は、岡山県産牛のすき焼き、ままかり、えびめし、デミかつ、吉備団子などの岡山の名産物が入っており美味しかったです。
学会の帰りに寄ったおみやげコーナーではたくさん試食をしてついついお土産を買いすぎてしまいました。





