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活動レポート

第40回 香川県視能訓練士研究会をweb開催いたしました

【記事区分】大会・学会・勉強会
【担当】森田美沙子
【日程】2021年3月14日(日)

2021年3月14日(日)に、第40回香川県視能訓練士研究会および第3回屈折の会をZoom ウェビナーにて開催いたしました。香川県視能訓練士研究会は、日本視能訓練士協会に認可されている県内唯一の地域士会です。
ご講演内容は、三豊総合病院眼科部長 曽我部由香先生による「神経眼科よもやま話」と、九州保健福祉大学教授 内田冴子先生による「視能訓練士誕生の秘話~そして輝く未来のために~」です。
曽我部先生からは、先生の豊富な神経眼科診療のご経験から数々の症例をご呈示いただき、とてもわかりやすくお話しいただきました。視能訓練士目線での大事なポイントを盛り込んでいただいたご講演はとても勉強になりました。神経眼科領域は、希少な疾患が数多くあります。例えば糖尿病による眼球運動障害は、しばしば遭遇します。しかし、脳動脈瘤による動眼神経麻痺などは稀ですが、見逃してはならず、眼科医師が迅速、正確に診断ができる適切な検査が視能訓練士は行えるよう、いざというときの知識と力が出せるように日頃から勉強が必要な分野の一つだと改めて思いました。
恩師である内田教授からは、日本における視能訓練士がどのようにして生まれ、国家資格になるまでに眼科医の先生方がいかにご尽力くださったかを詳細に、わかりやすくお話くださいました。戦後間もないたくさんのご苦労があっただろう時代に、ご留学され、歯科医師である旦那さまを支えながらも、御子息御令嬢を歯学部教授と眼科医師へと立派にお育てになりました。有名な内田ブルーカラーレンズは内田先生のお名前を冠し、光学的な間欠性外斜視の治療法を世に発信されました。研究者・臨床家としても超一流であり、働く女性が少なかった時代に最も輝き、そして今もご研究に勤しまれる内田先生こそが日本の視能訓練士の誉れだと思います。いつまでもお元気で、私たち視能訓練士を導いてほしいと願っています。

今回のweb研究会は、コロナ感染症が流行しなければ昨年度に集会型での研究会を開催するはずでした。しかし、収束の見通しが立たないことからZoomでの開催を早々に決意しました。全国の地域士会では3番目の、web開催でした。士会役員の皆さまにも同意と協力を得て、それからは発信元の責任を果たすべく素人ながらも真鍋と一緒に勉強し、有識者の方へ尋ねたり、高橋と3名でリハーサルを重ねました。真鍋の支えがなければ成し得なかったと思います。他のみんなもサポートしてくれました。教授には準備や、開催まで相談に乗ってもらい、随分とバックアップいただきました。開催まで心身ともに疲弊しましたが、無事に終えることができたのも教授はじめ視能訓練士みんなのおかげです。初めてのことでも、難しそうに思えても、それぞれが学んでまとまって、支え合えば、あとはうまく鈴間教授がfixしてくれる。本当に、人と環境に恵まれていることを実感した研究会でした。

*林京子先生が生けられたお花と、内田冴子先生。

*真鍋が差し入れしてくれた、さくらプリンを会終了後にみんなでいただきました。撮影前に帰った子もいましたが、無事に終わってみんなほっとした表情をしています。