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活動レポート

第79回日本弱視斜視学会総会・第48回日本小児学会総会合同学会に参加しました。

【記事区分】大会・学会・勉強会
【担当】脇本洋子
【日程】6月16日~17日

こんにちは。視能訓練士の脇本です。
6月16日と17日に日本弱視斜視学会・日本小児眼科学会の合同学会が仙台国際線センターで開催され、現地に行ってきました。LIVE配信もあったのですが、視能訓練士の脇本と森田の2人は現地参加させていただきました。仙台へは新幹線で行ってきました。移動にほぼ半日を費やし遠かったです。仙台駅に降り立った時にはすっかり暗くなっていましたが、すごく都会で驚きました。新型コロナウイルス感染症が5類になったこともあり仙台駅やその周辺、学会会場も沢山の人で活気にあふれていました。

初日の一般講演では、後天共同性内斜視や間欠性外斜視、Sagging eye syndrome関連の発表が多くされていました。ポスター展示での小児の黄斑ジストロフィに関する症例発表とサトラリズマブを導入した小児抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎の症例発表は、今まさに類似した症例を体験しており興味深く拝見しました。本学会が行っている若年者の後天共同性内斜視とデジタルデバイスの関連に関する他施設共同研究の発表がありました。適切な眼鏡処方後、デジタルデバイスの使用時間の短縮、休憩時間の確保、使用距離の指導により36%の患児に治癒や改善が見られたという報告でした。デジタルデバイスの使用がどんどん盛んになり低年齢化している現在、これらの疾患はどんどん増えてくるではないかと興味深く拝聴しました。また、日本弱視斜視学会講習会で講演されていたデジタル技術を用いた弱視視能訓練のマネジメントの講演は、視能訓練士として大変興味深いものでありました。デジタル技術を用いた弱視訓練法は、アドヒアランスが低い場合や視機能の向上が困難な場合の治療法の選択肢のひとつとして有用であると思われ、機会があれば取り入れていきたいと思いました。
特別講演の小児の外眼部4大疾患の診療と治療や日本小児眼科学会講習会の先天鼻涙管閉塞の講演では、2022年11月に発行された先天鼻涙管閉塞診療ガイドラインについて、さまざまな症例をまじえて解説されており大変わかりやすく勉強になりました。

以前当科で斜視クリニックを担当されていた太根先生(現在は帝京大学で弱視斜視を専門とされています)と学会場で久しぶりにお会いすることができました。太根先生から帝京大学のお食事会に誘っていただき、私と森田は学会初日の夜に帝京大学のお食事会に参加させていただくこととなりました。お食事会では、香川県では堪能することができない いろいろな牛タン料理が出てきてどれもすごく美味しかったです。特に牛タンの煮込み料理は口に入れるとすっとほぐれるほど柔らかく絶品でした。帝京大学の先生方や視能訓練士の方々の雰囲気がとても素敵で、楽しいひと時を過ごすことができました。帝京大学の先生方と視能訓練士の皆様どうもありがとうございました。